皆さんこんにちは!
MOMO合同会社、更新担当の中西です。
第4回 軽貨物運送雑学講座
テーマ:軽貨物ドライバーに必要な資格・保険と準備するもの
前回は、軽貨物ドライバーの1日を密着し、どのような働き方があるのかご紹介しました。
今回は、実際に軽貨物ドライバーとして働くために必要な資格や保険、そして準備すべきものについて詳しく解説します。
これから始めたい方や、見直したい方にとっても役立つ情報が満載ですよ!
1. 軽貨物ドライバーに必要な資格
◎ 1) 普通自動車運転免許
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必須条件:軽自動車を運転するためには、原則として「普通自動車運転免許(MT/AT可)」が必要です。
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AT限定でもOK:最近はAT車が主流なので、AT限定免許でも軽貨物業務に支障はありません。
◎ 2) 事業用ナンバー(黒ナンバー)
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自家用→事業用:軽貨物で事業を行う際は、「黒ナンバー」と呼ばれる事業用ナンバーへの切り替えが必須。
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取得方法:地域の運輸支局に「貨物軽自動車運送事業経営届出」を提出し、受理されれば黒ナンバーを取得できます。
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注意点:車検証の名義や使用目的の変更など、書類手続きも必要になるため、しっかり確認しましょう。
◎ 3) 運転経歴や特別な免許は?
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基本的には普通免許+黒ナンバーがあればスタートできますが、大型貨物や特殊車両を扱う場合は追加免許が必要。
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ただし軽貨物の場合、4ナンバー/軽自動車に該当する範囲なら大型免許などは不要です。
2. 必要な保険と加入のポイント
◎ 1) 自賠責保険(強制保険)
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自動車を運転する上で必ず加入しなければならない保険。
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対人賠償が中心で、補償額にも限度があるため、自賠責だけでは十分ではありません。
◎ 2) 任意保険(事業用)
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事業用の任意保険は、自家用の保険とは異なり、営業中の事故も補償対象に含むもの。
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対人・対物補償を手厚くカバーしてくれるプランを選ぶのが基本。
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配送中に相手の荷物や商品を破損した場合の対応や、車両保険を付けるかどうかも検討ポイントです。
◎ 3) 貨物賠償責任保険
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万が一、配送中の荷物を破損・紛失した場合の損害賠償を補償する保険。
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特に高価な精密機器や医薬品などを扱うドライバーは、貨物賠償責任保険の加入を検討すると安心。
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荷物の種類・価値によって保険料が変動するため、扱う荷物に合わせて適切なプランを選ぶ必要があります。
◎ 4) 労災保険(個人事業主の場合)
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個人事業主やフリーランスの場合、一般的な労災保険には加入できないことが多いです。
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ただし、「一人親方労災」など特別加入制度を活用すれば、業務上のケガ・事故を補償する労災保険に準じた補償を受けられます。
3. 準備しておきたい車両と装備
◎ 1) 軽貨物車両の選び方
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車種選定:荷室が広い車両(軽バンタイプ)が人気。箱型のエブリイやハイゼットカーゴなど。
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燃費と維持費:小回りが利き、燃費が良い車種を選ぶとコスト削減に。
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カスタマイズ:荷物の仕分け用棚や固定具など、用途に合わせて改造することで作業効率アップ。
◎ 2) 必要な装備
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カーナビ・スマホホルダー:配送先や渋滞情報をリアルタイムに把握。
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ドライブレコーダー:万が一の事故やトラブルの記録を残せる。保険料割引になる場合も。
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荷締めベルト・ラッシング:荷物をしっかり固定して安全運行をサポート。
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作業着・安全靴:荷物の積み降ろし時のケガを防ぐとともに、プロとしての印象もUP。
◎ 3) その他の便利アイテム
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折りたたみカート:建物内の搬入や駐車場からの移動に便利。
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台車・リフター:重い荷物を扱う際の腰痛予防やスピードアップに役立つ。
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防寒・雨具:天候に左右される仕事なので、季節や天気に応じた装備を常備しておくと◎。
4. 仕事開始前の確認リスト
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車両・荷物チェック
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車内に異常や忘れ物がないか、ガソリンやオイルの量は十分か。
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配送リストや受領書類などが揃っているかを確認。
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保険証券・契約書類
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車両が事業用保険(任意保険)に加入しているか。
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貨物賠償責任保険の証書や取引先契約書も携行しておくと安心。
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ルート・スケジュールの最終確認
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当日の案件数や時間指定、緊急案件の有無を再チェック。
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ナビや地図アプリで渋滞予測を把握し、効率的なルートを組み立てる。
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まとめ
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軽貨物ドライバーに必要な資格:普通自動車免許+黒ナンバー取得が基本。運転経歴は問いませんが、実務では経験が活きる
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保険:自賠責保険は必須。事業用任意保険や貨物賠償責任保険の加入を検討し、リスクをカバー
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車両と装備:軽バンタイプを選び、必要に応じて棚や固定具などでカスタマイズ。ドライブレコーダーや作業服も忘れずに
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仕事開始前に書類や車両点検、ルート確認を行い、安全かつスムーズな業務を目指そう
軽貨物ドライバーとして働くための最初のハードルはそれほど高くありませんが、
保険や車両をしっかり整備しないと、いざという時に困ってしまうことも。
万全の準備をして、お客様からの信頼を得られるドライバーを目指しましょう!
以上、第4回「軽貨物ドライバーに必要な資格・保険と準備するもの」でした。
次回は「軽貨物ドライバーの営業・案件獲得のコツ」をテーマに、
どのようにして安定した仕事を見つけ、収入をアップさせるのかをご紹介します。
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